奥さんの悲痛の声が可哀想だったので、書き残しておきたいと思います。

事件は2019年5月22日に午後11時に起きました。

タクシー運転手の顔を殴り、乗車料金を支払わなかったとして、北海道警苫小牧署は23日、苫小牧市木場町3、北海道新聞販売所アルバイト配達員の渡辺正継容疑者(59)を強盗容疑で緊急逮捕した。暴行を受けた同市拓勇西町5、タクシー運転手佐藤進さん(69)は搬送先の病院で約1時間半後に死亡。

渡辺容疑者は路上で、佐藤さんの顔面を殴るなどの暴行を加え、乗車料金約1000円を支払わなかった疑い。佐藤さんは「客に殴られた。金を払ってくれない」と110番した。渡辺容疑者は酒に酔っており、「到着した場所が違うので金を払いたくなかった」などと供述しているという


2019年5/23(木) 読売新聞オンラインより引用)

金は払わないし、殴るし、ロクでもない人間です。 そして、翌日、奥さんがコメントを出されました。

「あの人は殴られるような悪いことをしたのでしょうか」。事件から一夜明けた23日、佐藤さんの妻・美智子さん(76)はそう言い、声を震わせた。
 美智子さんによると、佐藤さんは、事件が起きる約3時間前の22日午後8時頃、食事を取るため、自宅に戻った。「おいしいね」と美智子さんに語り、白米とみそ汁をおかわりした。9時頃に食事を終えると、「頑張るぞ。行ってきます」と言い、普段と変わらぬ様子で再び、仕事に向かった。

 苫小牧署から佐藤さんが暴行を受けたと連絡があったのは約2時間後。美智子さんは、苫小牧市内の病院に駆けつけたが、すでに意識はなかった。「起きて」「頑張れ」。何度も佐藤さんに声をかけたが、数分後に息を引き取ったという。

 年数回、夫婦で旅行するのが楽しみで、9月には休暇を取り、佐藤さんが好きだった奈良に出かける予定だった。「おすしを食べ、温泉に入ろう」と話していたという。  「真面目で優しく、よく冗談を言って笑わせてくれた。あの人のいない人生をどうやって生きればいいのか。頭が混乱しておかしくなりそう」。突然の悲報に美智子さんは涙を流しながら語った。


引用の量が多いと良くないのですが、最近は記事が半年と経たずに消えてしまうので、奥様の悲痛な叫びを伝えたいと思い、引用しておきました。

佐藤さんが勤務していた「金星室蘭ハイヤー」の課長さんも憤りに震えているというお話が載っていました。

1人の人間が死ぬということは、これだけ悲しみが深いのです。
それは60代でも70代でもそうなのです。

奥様の言葉を読んで、酒で暴力をふるいがちの人はそれを分かって欲しいです。